千葉県松戸市には、生後4ヶ月を迎えるまでの乳児がいるご家庭を助産師・保健師が訪問する乳児家庭全戸訪問がありますが、その際に市が指定する絵本の中から1冊選んで無料で受け取ることができます。
今回は、市民健康相談室に立ち寄った際に見せていただいた各絵本の所感と選ぶ時のポイントを紹介します。
選べる絵本の種類は?
松戸市ブックスタート事業では、下記の4種類の中から1つを選択して受け取ることができます。

1. じゃあじゃあ びりびり
赤ちゃんが大好きな擬音語がたくさん詰まった作品です。赤ちゃんにとって身近なものを、「みず じゃあじゃあじゃあ」といったシンプルな言葉で表現しています。
2. くだもの
赤ちゃんにとって最も身近なものの1つが食べ物です。「○○(果物名) さあどうぞ」というシンプルなフレーズの繰り返しが耳に心地よく、みずみずしく美味しそうな果物の絵が食べ物に対する興味を引き出す本作は赤ちゃんにピッタリです。
3. がたん ごとん がたん ごとん
赤ちゃんにとって身近なものが、真っ黒な汽車に乗っていく絵本です。ページを開くたびに、「がたん ごとん がたん ごとん のせてくださーい」という繰り返しのリズムがあり、「次は何が乗ってくるんだろう」というワクワク感がある作品です。
4. くっついた
あひるさん、ぞうさん、おさるさん、、、色々な生き物がくっつきます。ページをはさんで向かいあった2ひきが、次のページではくっつくのです。何よりもお勧めなのは、最後に赤ちゃんとママ・パパがくっつくところです。赤ちゃんとの自然なスキンシップが生まれる作品です。
結局どれがお勧めなの?
松戸市ブックスタート事業では、4種類の絵本の中から選べますが、結論は
どれも市が精選した赤ちゃんの事を考えた絵本ばかりで、外れはないので、親が良いと思った絵本を選んでいただければ正解です。
ただし、それだと迷ってしまう方もいらっしゃると思いますので、私が絵本を選ぶときに考慮したポイントを紹介します。
1. 子供とのスキンシップが生まれる作品を選ぶ
子供は親とのスキンシップが大好きです。自然なスキンシップが生まれる作品を選んであげれば、子供との愛情が育まれるのではないでしょうか。
「スキンシップが生まれる」という視点では、「くっついた」がお勧めです。私も第二子誕生時に選びました。
2. 既存の絵本とジャンルが被らない作品を選ぶ
絵本を通じて色々なものを紹介してあげることによって、子供は身近なものを認識し、興味関心を抱くようになります。自宅の絵本には載せられていないものを紹介している絵本を選んであげると、子供たちの世界も広がるでしょう。自宅に食べ物系の絵本が無ければ「くだもの」、乗り物系の絵本が無ければ「がたん ごとん がたん ごとん」がお勧めです。
また、松戸市のブックスタート事業で配布する絵本は年度ごとに変わる場合があるのですが、上の子と下の子の出産した年が近いと同じ絵本が選択肢に含まれていることがあります。
私の場合、上の子の時に「くっついた」を選んだのですが、下の子が産まれた時にも「くっついた」が選択肢に含まれていたため、「くっついた」ではなく、「がたんごとん」が選ばれました。
3. 絵本のボリューム・大きさを考慮する
絵本のサイズは本によって異なるので、ご自宅の収納スペースが選択のポイントとなることがあります。
また、子供たちは同じ絵本を繰り返し読むことが大好きなので、親が何度も読んでも気疲れしないシンプルでボリュームが少ない絵本がお勧めです。
松戸市ブックスタート事業で選択可能な絵本のボリューム・サイズは下記の通りです。大きな見開きのページで赤ちゃんにしっかり絵を見せてあげるなら「くだもの」、本のサイズをコンパクトに収めたいなら「じゃあじゃあ びりびり」がお勧めです。
タイトル | 本のサイズ | ページ数 |
じゃあじゃあ びりびり | 14×14cm | 22ページ |
くだもの | 22×21cm | 24ページ |
がたん ごとん がたん ごとん | 18×18cm | 20ページ |
くっついた | 18×19cm | 24ページ |
まとめ
絵本には、「スキンシップが生まれる」・「感情表現が豊かになる」・「興味関心の扉が開く」・「想像力が身につく」といった様々な効果を赤ちゃんに与えることができます。
だからこそ、赤ちゃんにとって産まれて初めて触れる絵本は大切にしてあげたいですね。
松戸市ブックスタート事業で頂ける本は、どれも赤ちゃんの事を考えた良書ばかりなので、お母さん、お父さんの育児でご活用いただければ幸いです。